受診のご案内
精神科のおおまかな受診の流れをご案内いたします
基本的には内科などと同じような診察から治療までの流れですので特別なものとして考える必要はありません。
1.受付
受付でのやりとりは内科や歯科などと同じです。心配なさらずお越しください。
2.予診
病歴(以前にかかったことのある病気)や主に困っていることなどをお聞きします。それがいつ頃から起こってきたのか、思いあたる原因は何かないか、これまでの治療の履歴や今飲んでいる薬があるかないか、などです。また、ご家族のことや仕事の様子、人間関係などもお聞きする場合もあります。
3.診察
からだの病気で行う問診と同じような感じで、今あなたが悩んでいる症状や、生活の中での変化について話をします。あなたの話や表情、全体的な様子から総合的に病状を判断します。ご家族や親しい方が同席されると、ご家族などからの客観的な情報も診察の役に立ちます。
4.診断について
様々な観点からの情報を元に暫定的な診断を行い、その疾患の元に成立していると考えられる症状の改善方法を、共に検討していきます。
5.一般的な検査
面接で把握された情報を更に詳しく調べ、診断の確信を得たり、治療方針を提示するために必要な心理検査を行います。
薬物療法を開始する場合は、身体に負担をかけることになりますから、採血による一般的な検査を行います。又、身体疾患に基づく精神疾患を鑑別するための検査を必要に応じて同時に行います。事前に血液検査などをされておられましたら、その検査結果を持参下されば、無用な検査を省くことが出来ます。
6.治療
治療では病的となった悪循環からの脱出方法を模索します。右の図はうつ病からの回復過程を模式化したものです。
7.次回診察予約
医師と受診間隔を相談して受診日を決めます。予約時間は受付窓口で相談して下さい。
良好な社会生活リズムを取り戻すために、時には薬を利用しながらこころと体を休め、快食・快眠・快便を目指して下さい。
日常生活でのからだの変化、こころの変化などをメモして、次回の診察のときに報告していただきますと治療がさらにスムーズになります。
当クリニックを利用される方に
1)当クリニックは、待ち時間の短縮を図るため、来院時間におおよその見当を付けて頂くための予約時間を設けています。しかし、皆様の都合で予定を変更する必要が生じることもあると思います。また、病状の急変に対して、医師に対応が求められることがあり、予想外に待ち時間が延びる事があります。このような事態に対して、可能な限り診療が円滑に行われるよう努めていきたいと考えていますので、ご理解のほど、お願い申し上げます。なお、当クリニックの予約制では、「完全予約制」(1時間以内の待ち時間が条件となっている)の場合に認められている差額診療は行っていません、ということを付け加えさせて頂きます。
2)当クリニックの診療は、精神保健指定医の行う精神療法と薬物療法を基本として行われています。投薬だけの診療は行っておりませんのでご承知置き下さい。
3)電話での、緊急な治療に関しての診察(電話再診)に対しては、対応しておりますが、その際行われている診察の妨げにならないよう、可能な限りまずは電話を受けた職員に状況をお話ください。当院の職員は、守秘義務を守り、皆さんの治療に関わる治療チームの一員であると考えています。
4)治療は、定期的な受診の継続の上に成り立つと考えていますので、受診の合間に起こる緊急事態の対処法については、定期的な診察の場面で、十分相談をして下さい。これができるようになると、病気への不安を軽減し、社会生活を続ける上で自信と安心を手に入れることができることにつながると考えています。
5)当クリニックの診療に関してご意見がありましたら、ご意見を一階の郵便受けに投函してください。
まずは医師に相談してください
つらい時や悩みがあるときは、1日も早く医師に相談してみましょう。治療には少し時間がかかることもありますが、ゆっくり休養をとり、くすりによる治療で日常生活の支障も軽くなってきます。また、ご家族や周りの方に付き添ってもらい、一緒に病院へ受診することで治療がスムーズに進みやすくなります。